結婚してる人を好きになったんじゃない。


高校卒業して就職した。
右も左もわからない『シゴト』ってことに
毎日頭をフル回転させていた。

覚えることばかりで
ミスしないようにと
そればっかり気にしていた。

お昼休みのチャイムが鳴り
ここまで終わらせてご飯食べようと思っていた時、
ミスしていることに気がついた。
でも何が間違ってるのかわからない。
でもたしかに違う。
あたふたしていた時、当時の係長が
『もぉお昼休みだよ、ご飯食べよ』
と声をかけてくれた。
でもミスに気がついていた私は
このまま休みに入るわけにはいかず
『はい、でも‥‥数量が合わなくて‥‥』
というと、どこが間違ってるのか
一緒に探してくれた。
ミスがわかり解決した時には
もう20分も過ぎていた。


彼とはお弁当のあと
いつも一緒にコーヒーを飲んでいた。
たわいも無い話で盛り上がり
彼のおかげで毎日の生活が楽しかった。
そんな彼を私はいつしか
『私、この人のこと好きになってる』と
気づき始めていた。
彼とは親子ほど年が離れていたけれどそんなことを感じさせない彼に私はどんどん惚れていった。


就職して2ヶ月がたった頃
私は19歳の誕生日を迎えた。
いつものコーヒータイムの時
『happy birthday!』といって
チュッパチャプスを私にくれた。
今でも覚えてる、マンダリンオレンジ味。

その頃からメールのやり取りもするようになっていて
その日の夜、ありがとうのメールを送った。




それからしばらくして
私は気持ちを伝えた。
一緒にいる時がとても幸せなこと。
話してる時がとても楽しいこと。
好きになっていること。


でもこの時にはもうわかっていた。



彼は結婚していたこと。




私が彼を好きになった後に
結婚していたことがわかった。


そんなの‥‥あきらめれるわけないじゃん。


世間はベッキーを悪くいう人が多い中
私は悪いこととゅぅ風には思えない。


だってね、結婚してる彼を好きになったんじゃないから。
1人の男性として彼を好きになったんだから。
不倫とか浮気とかってゅぅのは、3者それぞれに非があると私は思う。



結婚しているのに他に女を作る男。
魔が指してしまうような、旦那さんを働く道具としかみていなかった嫁。
結婚してると聞いて自分の恋にブレーキをかけることをしなかった弱い心の私。



悪いことをしているとも思っていなかった。
彼は私といる時、結婚している旦那さんを1ミリも見せなかったから。
一人の男性でいてくれたから。


既婚者の男性とお付き合いしたことのある方、
もしくは今なおお付き合いしている方。

彼からの連絡が来ると嬉しくて。
一緒にいる時、ひとときも離れたくなくて。
優しい彼の言葉に
このままずっと一緒にいたいって思うの。
愛されていると実感すると
2人のこれからを想像したりする。


ごく普通の恋人と同じ気持ちになってるの。
記念日にはプレゼント送りあって
こっそりおそろいのものつけたりして。



不倫の恋が実ることってホントに稀なことで
どこかで女の方がこの関係に少しずつ違和感を感じるようになる。
仕事から帰ってきても、私のところには帰ってこない。疲れたぁ‥‥って布団で寝るのも私の隣ではない。

私にとっては1番。
でも彼にとっては2番。

私はどんなに一緒にいても
彼の中の1番にはなれなかった。
1番だよって言ってくれても
所詮2番なの。

嫁さんが彼に対して無愛想にしたり
旦那の愚痴を外で言ってても
こんなに彼のことを愛してるのに
私は2番なの。

この先どんなに好きでいても
一番にはなれない。
彼と一緒になれることなんてないの。

このまま年取っていく?
このまま2番で人生終わらせる?




と、こんなふうに感じる時が
いつかは来るんです。
意外と男の人は思ってない。
嫁さんにないものを不倫相手で補ってるから。
男は割り切れるから。
不倫相手との将来?なにそれ、たべれるの?
ぐらいしか思ってないから。


その『気づき』ってすごく大事だと思うんです。
溺れるだけ溺れたら、自問自答すること。
このままでいいのかな?って
このままでもいいの!今が幸せだもん!って思うこともあります。
何度も自分を見つめ直すことによって
新しい自分に出会えることもあると思います。



いつかは
私はこんなに愛した彼を失ったのではなくて
こんなに彼のことを愛してた私を
彼は失ってしまったんだよと思って
断ち切れる日が来ると思います。



距離を置く意味とその条件

21歳の時に出会ったカレシ。

私より1つ年下で背が高くガッチリした人だった。

笑った時に見える八重歯が可愛くて

私が唯一年下男性とお付き合いしたのもこの方だけだった。

彼の地元の祭りに参加してそこでお互い飲んで飲んで騒いでる時に出会った。

出会ったと言っても、もともと彼のことは知ってて

そのお祭りで仲良くなったってこと。

当時の私は明るく髪を染め、

ばさばさのつけまつげに

派手な露出をしていた。

彼との交際がスタートし

それはもう毎日が楽しくて楽しくて

彼のこと好きすぎて。

束縛はしてなかったつもりだったけど

彼の行動ひとつひとつが気になって

電話しまくって。

今考えると結構重い女だったと思う。

(私が男なら絶対付き合わない!!!!笑)

そんな彼から付き合って1年たった頃

『アパート探してる、一緒に住もう』と言われた。

それはもう嬉しくて

『私もついに結婚ー!大好きな彼と一緒になれるー!』

なんて有頂天だった。

それからしばらくして

近所のツレんちで飲んでくる。

というメールが来て音信不通になった。

次の日、彼は野球の試合があって

早くに家を出ないといけなかった。

何度も電話してもでなくて、

それでも電話をかけまくってたら

やっと電話にでた!

‥‥女の声だった。

私の友だちでもあり、彼の友だちでもあった子。

私はその子に隣に寝ている彼を起こしてもらった。

なんとも不愉快。

それからふたりは何かあればもめて

ギクシャクして‥‥

こんなので結婚して大丈夫かな?

そぉ思っていた矢先、

彼から突然の別れを告げられた。

嫌だった、別れたくなかった。

毎日ケンカしてた、メールも素っ気なかった。

でも別れるのは嫌だった。

嫌だと言い続けていたら彼に言われた。

『じゃぁ‥‥1週間距離を置こう。

その代わり距離を置いてる時間は異性とキスまではしてもいいことにしよ?』

‥‥。

現実に戻った。

我に返った。

もぉいいと思った。

次の女おったんじゃん。

数分前まで『別れたくない!』

なんて言ってた自分が

バカみたいでアホらしかった。

見とけよ、絶対後悔させたるけん。

それから数ヶ月して彼のツレから電話があった。

『なぁなぁ、女紹介してや!』

『どんな子?あんたが連絡とるの?』

『俺じゃねぇよ、〇〇(元カレ)が女紹介して欲しいって』

『‥‥?はぁ?元カノの女友だち紹介してどうなるの?てか何なん?』

この瞬間、一気に気持ちがスッキリした。

私と天秤にかけて私じゃない方を選んで、結局その子ともうまくいかずに終わったんだなと。

正直その時まだ気持ちがなかったわけではないけど

死ぬほど辛い経験もなんとか私、乗り越えたなと。

そんな彼は今年、結婚しパパになる。

別れて6年。別れてから口聞いてないけど

素直におめでとうって思えるようになった。

彼のことが好きすぎて

自分を見失う恐怖。

その時は幸せしか頭になくて

好きすぎるあまり

嫉妬しまくっていた。

私だけの彼でいて欲しかった。

今思うと、そもそもの考え方が

間違ってたように思う。

好きすぎるあまりの嫉妬ではなく

結局、彼を信じることができてなくて

いつも不安に陥っていた。

彼の好きなタイプの服装や髪型にしてた。

それで彼に好きでいてもらえたら

どんな努力も惜しまない。

そもそもの間違いだった。

自分に自信がなかった。

本当の自分を彼に見せることが出きなかった。

好きな人のためにいつも綺麗でいることは

とても大事なことかもしれない。

けれど、彼の理想に合わせて

彼の思い通りのルックスにすることは違う。

ホントの幸せはありのままの自分を見せて

それを愛してもらうこと。それこそが

幸せなのかもしれない。

そぉ思わせてくれた、気づかせてくれた彼に

『幸せな経験をありがとう』と言いたい。

ひとりごと

5.11

29歳になりどっぷりアラサー世代になった。

高校生のころ27歳って大人なカンジでキャリアウーマンになってるだろうと思っていた。

そんな女になろうと思っていた。

そんなあこがれを抱いていたJK時代の私に言いたい。

『アラサーになったけど、たいして今のアンタと何ら変わりないよ』

って。

ホントに何も変わっていない。

経験は増えたけれど思ってることや考え方は

なんにも変わってなかった。

経験したことと言えば

仕事、不倫、結婚、不妊、離婚。一人暮らし。

高校卒業とともに働き始めて

20代に経験した数々のこと。

あっという間に20代が終わろうとしている。

そんな20代に経験したこと、思いをこのブログにぶつけていこうと思う。

世の中では許されないことも書くだろうけど、

これは私が過去に経験し思ったこと。

共感できる人もできない人も

これはアラサー女のひとりごとだと思って読んでもらえたらと思います。